家が全壊❸【西日本豪雨災害の記録】
前回の話はこちらから↓
夜は長く・・・
段々と疲れが出てきた頃。
ラジオは情報と曲を
30分毎に流していたそうです。
(前回記事参照↓)
ラジオから聞こえる言葉に励まされ
少し元気をもらった祖父母。
長い夜が明け、やっと外が明るくなった頃
お隣さんから声をかけてもらいました。
ご近所同士の励まし
お隣さんとはいえ、道を挟んでおり
その道は、もはや川と化していました。
どうやって水をもらったかというと・・・
なんと穴が空いたビニール袋だったらしい。
泥水に「ぽちゃん!」と落ち
流れていくペットボトルを
残念な気持ちで眺めたそうです。
気を取り直して3回目。
見事に水を受け取った後は拍手され
思わず手を振ったとのことでした。
おじいさんが屋根の上にいるのだから
みんなハラハラしながら
見ていたことでしょう・・・
この時、いただいた水のおいしかったこと。
「ほんまに・・・美味しかったんよ。」と
後に祖父母は語ってくれました。
救助が来るまでの避難中は、
暗く辛いだけではなく
こうやって笑顔の瞬間もあったようでした。
続きます。
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